MOVEit™ 製品ポートフォリオは、財務関連のファイル、医療記録、法的文書、個人データを含む機密情報を安全に取り扱うためのソリューションを提供します。MOVEit Automation (ワークフローエンジン) など、そのソリューションの一部は内部ネットワーク専用に開発されたものですが、その他のソリューションはインターネット向けです。

MOVEit Transfer では、次のことができます。

  • 保存中および転送中のファイルの暗号化を行う。
  • ユーザー、グループ、組織のファイル、フォルダ、機能へのアクセスを追跡、管理する。
  • 情報ポリシーやサイト要件に基づき、ワークフロー、機能、展開パターン、外観を定義する。
  • 進行中の転送のレポート、ログ、およびライブ操作ビューを取得する。
  • 包括的な開封明示監査証跡を維持する。

このガイドには、MOVEit Transfer が組織と外部エンティティ間の情報を収集、保管、管理、および配信する方法が説明されています。MOVEit Transfer は、マネージド・ファイル・トランスファー (MFT) サーバーです。MOVEit Transfer では、オンプレミスシングルノード、クラスタ化された Web ファーム、およびクラウド (Azure、Azure SQL、および Azure Blob サービスで MOVEit を使用) などのいくつかの展開オプションが使用できます。Progress では、MOVEit Cloud と呼ばれるクラウドサービスも提供しています。MOVEit Transfer リリースノートでは、MOVEit Transfer を展開するさまざまな方法について説明します。このガイドの「サービス統合」セクションでは、これらの方法を詳しく説明しています。

注: このガイドでは、展開方法を区別せず、層全体を MOVEit と呼びます。

MOVEit は、組織内や企業間などの情報を安全に収集、保管、管理、および配信します。

サーバーおよびシステムレベルの MOVEit

MOVEit には、主に 2 つの機能的製品が組み込まれており、単独でインストールすることも両方ともインストールすることもできます。

  • MOVEit File Transfer – 共有している MOVEit フォルダーを介して、複数のシステムとワークグループにわたり、格納されているファイルと転送中のファイルを保護します。MOVEit Transfer は、自動送信と手動送信の両方をサポートしています。
    • セキュアフォルダー共有。グループ、ユーザー、コミュニティと共有しているフォルダー、ツリー、ターゲットのサブフォルダー (読み取り/書き込み/コミュニティへの招待およびアクセス許可リストを MOVEit Transfer ユーザーとコンテンツ作成者が適用)。
    • ライブビュー。現在の組織の送信統計情報、トラフィック方向、およびボリュームを示すステータスボード。
  • MOVEit Ad Hoc Transfer – MOVEit Transfer の拡張機能で、個人の MOVEit メールボックスを介する個人間のメッセージ要求や交換を保護することができます。
  • MOVEit セキュアフォルダー共有 – MOVEit Transfer の展開を強化し、格納中と転送中の暗号化を行うセキュアなコンテンツコラボレーションプラットフォームを実現します。
  • MOVEit Automation – コンテンツサーバー (MOVEit Transfer サーバーを含む) のバッチプッシュと同期を保護します。
  • MOVEit Gateway – プロキシサーバーとして機能し、MOVEit Transfer のセキュリティ/抽象化をさらに強化します。別の MOVEit Transfer 組織またはトポロジのエンドポイントを隠します/カスタマイズします。
  • Progress Software Failover – サーバーに冗長性を持たせ、SLA および稼動時間の要件を実現します。Progress Software Failover では、フェールオーバーおよび障害復旧の状況でのレプリケーションが可能です。

ユーザーアクセス (クライアント、ブラウザ、API)

送信を手動で行う必要があるときはいつでも、Web ブラウザやモバイルデバイスだけでなく、デスクトップメールクライアントからも簡単に MOVEit にアクセスできます。

  • MOVEit Web インターフェイス – フルサイズの Web ブラウザだけで、HTTP over SSL (HTTPS) プロトコルを使用した暗号化接続を介してすばやく簡単かつ安全に MOVEit Transfer との間でファイルをやり取りできます。
  • MOVEit Client – マルチプラットフォームで軽量のネイティブデスクトップセキュアファイルおよびパッケージ転送クライアント。
  • MOVEit REST API – MOVEit サーバーと機能セットにプログラムからアクセスします。
  • Microsoft Outlook® Add-In – MOVEit アドインを使用して Microsoft Outlook/Microsoft 365 クライアントでメッセージにファイルを添付すると、MOVEit によってファイルが暗号化され送信されます。メッセージの本文自体を暗号化して送信することも E メールで送信することもできます。
  • MOVEit Mobile Client – MOVEit Transfer を使用すると、MOVEit Mobile 2.0 とネイティブに接続できます。ユーザーにとって、モバイルデバイスアプリとの接続は、他のクライアントとの接続と同じです。特別な展開パターンやアプリケーションサーバーのアドオンは必要ありません
  • MOVEit Sync - デスクトップ上に同期フォルダーを作成して、MOVEit フォルダーとファイルを同期することができる Windows アプリケーションです。
  • FTP/SFTP/FTPS クライアント - MOVEit は Progress WS_FTP を含む、ほとんどの利用可能な FTP クライアントをサポートしています。

セキュアファイル送信の基礎

MOVEit Transfer を使用すると、自動化 (スケジュール) されたシステム間のファイル送信を安全に行うことができます。また、ワークグループ内およびワークグループ間での手動 (ユーザーによる実行) 送信もサポートしています。ユーザーには、アカウントと、ファイルのアップロードおよびダウンロードを実行できるホームフォルダーが設定されます。管理者は、業務上のさまざまなワークフロー、特に外部の組織が関与するワークフローに対応するようにユーザーグループと共有フォルダーを設定できます。ワークフローには、組織と個人、配布グループ、収集箱の間のファイル交換と、さらに直接的な個人間のファイル交換も含まれます。

個人間 (「アドホック」) 転送

Ad Hoc Transfer 製品を使用すると、ユーザーはお互いに安全な方法でファイルパッケージを直接やり取りできます。各パッケージは通常、メモ (基本的なメッセージ) と 1 つ以上の添付ファイルで構成されます。ユーザーには、アカウントと、パッケージを送受信できるメールボックスが設定されます。

注: 個人間の送信機能は、スケジュールされていない、手動で行う送信に限定的 (アドホック) に使用できます。この機能には、直接やり取りするために必要なメールボックスとアドレス帳のインフラストラクチャが含まれており、未登録ユーザーの E メールアドレスを使用することで未登録ユーザーを含めることができます。
注: 未登録ユーザーは、アカウントの有効期限がある一時ユーザーか、メールボックスではなく、特定のパッケージにのみアクセスできるゲストユーザー (パッケージパスワードユーザーとも呼ばれる) として設定できます。

Ad Hoc Transfer を使用すると、メールサーバーによる制約を回避することができます。大きなファイルや複数の添付ファイルを迅速かつ安全に送信できます。送信者は、ブラウザ、Mobile アプリケーション、または Microsoft Outlook プラグインを使用し、ファイルを添付して E メールアドレスに送信できます。

ファイルを含む MOVEit パッケージの作成は、ファイルを添付した E メールの作成に似ていますが、MOVEit パッケージの場合、パッケージの一部として送信された添付ファイルは MOVEit サーバーにアップロードされます。新着パッケージ通知メールが受信者に送信されます。

注: 管理者は、MOVEit にメモ (E メールの本文に相当) を設定し、MOVEit のみを使用して安全に送信することができます。また、メモを E メールで送信する通知に含めることもできます。

受信者は、E メール通知の Web リンクをクリックして MOVEit にサインオンし、パッケージを表示してファイルをダウンロードできます。有効な場合、受信者はパッケージに返信して、追加の添付ファイルを送信することもでき、これも MOVEit サーバーにアップロードされます。

組織の管理者は、オプションを設定して以下の操作を行うことができます。

  • パッケージを送受信できるユーザーを指定する
  • 未登録ユーザーを受信者として有効にする
  • 未登録ユーザーにパッケージの自己登録と送信を許可する
  • ユーザーレベルとパッケージレベルのクォータを設定する
  • パッケージの有効期限とダウンロード制限を設定する